ラテラルシンキングとは?発想力が鍛えられる練習問題5つ付き

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今回はラテラルシンキングについての話をします。

私もラテラルシンキングについては最近知ったのですが、この考え方ができると、ある問題に対してアッと驚くような解決策を思いついたり、値千金のビジネスアイデアを生み出せるようになります。

実際、スター・ウォーズを手掛けた映画監督のジョージ・ルーカス、Apple創業者のスティーブ・ジョブズも、このラテラルシンキングを使って大成功を収めたと言われています。

ラテラルシンキングとは?

ラテラルシンキングというのは、”水平思考”のことです。

「は?水平ってなに?」

というのは当然の疑問ですよね。

そこで、先にロジカルシンキングについて説明します。

なぜかといえば、ラテラルシンキングはよくロジカルシンキングと比較されるからです。

ロジカルシンキングは結構聞く機会がありますよね。

ロジカルシンキングは別名、”垂直思考”といって、1つの事柄に対して論理を構築し、深掘りしていく思考のことです。

ロジカルとラテラルの例題

例題を解きながらロジカルとラテラルの違いを見てみましょう。

【例題】

天気は土砂降りの雨。

凍えるほど寒い日の真夜中。

あなたは2人乗りの車を運転して家路についています。

帰り道の途中、バス停で3人の人間がバスを待っているのが見えました。

1人は老婆で、寒さのせいかかなり衰弱している様子です。

1人は親しい友人で、あなたのことに気付いています。

1人は若い娘で、今まで見たことがないような絶世の美女です。

時計を見ると本日の最終バスは既に出発しており、次にバスが来るのは明日の朝です。

しかし、あなたが運転する車にはあと1人しか乗せられません。

あなたならどうしますか?

ロジカルシンキングの例

それでは、この例題をどう解いていくのかを見てみましょう!

まずはロジカルシンキングでどう解くのか?

ロジカルシンキングで有名なのは、三段論法です。

例を出すとこんな感じ。

  1. 3人の人間がバス停に放り出されている
  2. 車にはあと1人しか乗れない
  3. よって、2人は乗せられない

こんな風に、論理を

  • A→B→C

と積み重ねて整合性を取っていくので垂直思考と呼ばれています。

ただ、これだと2人放置していくことになるので、結果的に誰を助けるのかで迷ってしまいます。

ラテラルシンキングの例

一方、ラテラルシンキングはどうなのかというと、前提に縛られないので斬新な解決策を生み出すことができます。

  1. 3人の人間がバス停に放り出されている
  2. 自分が車を降りて親友にカギを託し、老婆を送ってもらい、自分は美女と朝まで待つ

どうでしょうか?

  • A→E

前提に縛られずに全く別の考え方をします。

結果的には親友と老婆を助けつつ、自分はおいしい思いをする。

え?

それじゃあ自分が寒い思いをするって?

でも、美女と2人きりでいれるなら最高じゃないですか。

どっちが優れている?

ラテラルとロジカルの例を説明してきましたが、これは一概にどちらが優れているかという優劣はありません。

アイデアを出す時はラテラルシンキングで柔軟なアイデアを出し、それが現実的に実行できるかどうかはロジカルシンキングで判断する。

こんな風に、水平と垂直の2つの思考を組み合わせて使えるのが理想的だと言われています。

人工知能の時代になると・・・

ただ、これからの時代、人工知能が発達してくるとどうなるかは分かりません。

人工知能はコンピュータです。

コンピュータは前提を元にした論理的な処理が得意ですので、人工知能が発達した場合、人間よりも正確なロジカルシンキングができると言われています。

一方で、コンピュータは前提をくつがえすことができないため(今のところは)、今後、ラテラルシンキングが重要になってくるのではないか、とも言われています。

ラテラルシンキングの使い方

それでは、どうやってラテラルシンキングを使えばいいのかというと、大成功を納めたジョージ・ルーカス、スティーブ・ジョブズの2人の例から学んでみましょう!

映画監督のジョージ・ルーカス

ジョージ・ルーカスは映画「スター・ウォーズ」の制作を配給会社に持ちかけたとき、ある交渉をしました。

「俺の監督報酬は少なくていいから、その代わりに作品に関わる全ての権利を俺にくれ」

当時、映画監督というのは監督報酬をもらうのが当たり前で、映画業界自体も映画作品のみで儲けるというのが常識でした。

しかし、ジョージ・ルーカスはこの常識に囚われませんでした。

スター・ウォーズのキャラクターグッズを開発し、これを売り出し始めました。

キャラクターグッズの権利は全てジョージ・ルーカスが持っているので、グッズ販売の利益は全てジョージ・ルーカスのものになります。

結局、このおかげで彼は莫大な収益を手にし、自らの映像制作会社を立ち上げたのでした。

Apple創業者のスティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズは現在のコンピュータの原型を作ったことで有名です。

昔のコンピュータは、今のパソコンのように多彩なフォントが扱えるわけではなく、グリーンのモニタディスプレイに無機質な文字しか表示されませんでした。

これが当たり前とされていた時期に、スティーブ・ジョブズは大学時代に学んだカリグラフィ(西洋書道)の知識を活かし、個人が使うコンピュータで複数の書体を扱えるようにしました。

この他にもiPhone開発の話も有名です。

携帯電話開発の競合は多機能・独自機能を追求していった結果、分厚い説明書ができあがりました。

しかし、iPhoneはシンプルで直感的に扱えるような画一的な設計にし、説明書なしで使えるという革新性を持っていました。

その結果、iPhoneが爆発的にヒットしたのはいうまでもありません。

どうやってラテラルシンキングを鍛えるのか?

ラテラルシンキングで重要なのは、本質を捉える力です。

そのためにどうすればいいのかというと、”抽象化”です。

抽象化というのは具体化の反対。

ある特定の対象を今より大きな枠組みで捉えることです。

たとえば、ペンを例にしてみましょう。

「ペン」を抽象化すると、「書くもの」に変わります。

逆に、「書くもの」を具体化すると、「筆」、「鉛筆」、「クレヨン」などに変わります。

そして、これらのどれもが本質的には「書くもの」だということが分かります。

アメリカとソ連の宇宙競争の話

こんな逸話があります。