グリーンハンドの大宝運輸がブラック企業として全国初の社名公表。その時、内部の人間は…

2017年9月4日、大宝運輸が違法残業をさせていたとして全国初の社名公表がなされました。

これはいわゆる、「ブラック企業」認定です。

大宝運輸と聞いてもパッと思い浮かばないかもしれませんが、グリーンハンドのトラックと聞くとあなたも見たことや聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

グリーンハンドといいつつも、その手に差し出されたのはレッドカードであるわけですが・・・

さて、どうして今回、違法残業をしていたとして全国初の社名公表がなされたのか?

ブラック労働反対派の私はそのきっかけを調査してまいりました。

大宝運輸について

まず、今回問題となった大宝運輸について。

大宝運輸は名古屋市中区に本社がある物流業者です。

グリーンハンド総合物流サービスという事業部門を設けていて、公式ホームページには理念として次のようなことが書かれています。

グリーンハンド=初心

絶えず革新しつづけること初心を忘れず日々新たな気持ちを大切にする私たちの意志です。

ハートのマーク=心の握手

お客様と社会との信頼関係を大切にするという私たちの意志です

グリーンの色は安全と環境を

大切にするという私たちの意志です

う〜ん、理念はいいこと書かれているのですが。。

今回の公開処刑により、ある意味、「ブラック企業」という社会問題に対して革新のきっかけとなる一石を投じたとも言えますが、、違う形で革新を起こしてもらいたかったものです。

心の握手に関しても、今回の一件で信頼関係を破壊したと言えるんじゃないかと。

大切にする意志が形として上手く現れませんでしたね。

安全と環境を大切にするということも、今回の一件を契機に安全体制に力を入れてもらいたいものです。

過労死ラインを超える違法残業時間

今回、全国で初めての社名公表ということで、これはブラック企業に対する世間への見せしめともいえます。

大宝運輸は複数のトラック運転手に違法な長時間残業をさせていたとして、本社のある愛知労働局から指導が入りました。

労働局の調査でわかったことは、大宝運輸の全体の2割を超える84人の運転手が「過労死ライン」と呼ばれる月80時間を超える残業が確認されました。

そして、、なんと最もこの残業時間が長いケースでは197時間に上っていたといいます。

労働基準法では、労働の基本時間として「1日について8時間を超えて労働させてはならない。」といったものが32条で定められています。

この8時間という時間で残業時間の197時間を割ると・・・

なんと、労働の日数換算で約24日に相当します。

これはヤバすぎる。単純計算、1ヶ月の労働を2ヶ月でこなしていたようなもんです。

運送業界では現在、業界全体で深刻な人手不足という問題を抱えていて、Amazonの荷物を請け負う大手のヤマト運輸でも、ネット通販利用者が増えてきたことでこうした問題を抱えていることが明るみになったのはまだ記憶に新しいかと思います。

社名公表がなされた理由

では、なぜ社名公表がされたのか?

これに関してですが「ブラック企業」といった問題は年々、公に明るみになりつつあり、2016年に起きた電通社員の過労死自殺問題が大きな転換点になりました。

厚労省ではこれを受け、違法残業があった企業の公表基準を2017年1月から拡大しました。